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人生には物語とROCKが必要だ。

『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』5話・6話:墓掘り事件のイド考察(後編)

あおきえい監督によるSFサスペンスアニメ『ID:INVADED  イド:インヴェイデッド』本編第5話と第6話で描かれた《墓掘り》事件の考察記事の後編です。

主に劇中の殺人犯の心理と、彼らの無意識の心象風景"イド"についての解釈を述べる記事になっています。ネタバレを含みますので、本編未見の方は第6話まで視聴したうえで本記事を読まれることをお勧めします。 続きを読む

『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』5話・6話:墓掘り事件のイド考察(前編)

あおきえい監督によるSFサスペンスアニメ『ID:INVADED  イド:インヴェイデッド』本編第5話と第6話で描かれた《墓掘り》事件の考察です。

主に劇中の殺人犯の心理と、彼らの無意識の心象風景"イド"についての解釈を述べる記事になっています。ネタバレを含みますので、本編未見の方は第6話まで視聴したうえで本記事を読まれることをお勧めします。

 

 

今回のエピソードは個人的にとても刺激される内容であり、僕は犯人たちの心情を深掘りしながら楽しんで観ていたんですが、それでも難解な描写が多くてとても一筋縄とはいきませんでした。すでにネット上では考察好きの視聴者によって秀逸な解釈が数多く展開されており、それらをパクって参考にしてどうにか拙い考えをまとめることが出来たのですが、いざツイッターで投稿しようにも結構な文量に達してしまっていたので、それならいっそ久しぶりにブログでも更新しようかと思い立って記事を書くことにしました。では、早速はじめましょう。

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『私に天使が舞い降りた!』最終話における劇中劇のシナリオについての解釈

最終話のミュージカルについてどうしても気になる事があって、スマホのメモ帳に考察をつらつら書き溜めていたんですが、筆(指?)がノッてしまいTwitterで投稿するにはなかなかの文量になってしまったので、久しぶりにブログを更新することにしました。

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『天狼 Sirius the Jaeger』第9話の感想と演出について

涼子、まさかの勘違いでユーリィらとピンポイントで合流。ううむ、どうやらユーリィは涼子から逃れられない運命にあるようですね。ストーカーなんてチャチなモンじゃありません。もっと根深いものを彼女は背負っているようです。おおいぬ座のモチーフになったとされるギリシア神話のひとつ、どんな獲物も必ず捕えるという猟犬レラプスさながら、もはや自分の意志に関わらず、どこまでもユーリィを追いかけて逃さない直江涼子の宿業。実は彼女こそ、シリウスの星のもとに生まれた天性の狩人だった!?

では、本作タイトルの副題が持つ真の意味がめでたく判明したところで(ウソつけ)第9話の感想です。

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『天狼 Sirius the Jaeger』第8話の感想と演出について

物語の舞台を帝都東京から樺太に移し、シリウスの匣を巡ってそれぞれの思惑が交錯する「第2部」の幕開け。 第二の家族とも言える仲間たちと別れ、シリウスの末裔として自らが果たすべき役目を自分自身の意思で模索するユーリィと、匣を封印した父親の意思に体を拒絶されながらも、一族の無念を晴らしたい一心でエフグラフの盟約に抗うミハイル。青と赤の運命に引き裂かれた兄弟の孤独な闘いが、歴史に翻弄され、のちに地図上で色を失うことになる北の大地で繰り広げられます。

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『天狼 Sirius the Jaeger』第7話の感想と演出について

2クールでやれ。

いやもう、このひと言に尽きる展開でした。なんか完全に「第1部・完」みたいな空気になってるんですけど、ひょっとしてこのアニメ、本来は2クール作品として企画していたんでしょうか。個人的には是非ともそのくらいのスケールで楽しみたい作品です。とはいえ、大仰なエフェクトやCGに頼ることもなく、愚直なまでに手書きの人体アクションで魅せていくスタイルをこれだけの密度で貫くのは、やっぱり今の時代では1クールが精一杯なのかもしれませんね。十年くらい前ならまだ可能だったのかな。

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『天狼 Sirius the Jaeger』第6話の感想と演出について

前回があの派手な展開だっただけに、今のアクションアニメの平均的な傾向を考えると、今回はてっきり省エネ作画で茶を濁してくるかと思ったんですけどね。まさか中盤山場の本命、対カーシュナー戦の導入だけでなく、これまで戦闘面では見せ場のなかったウィラードの立ち回りまで盛り込んでくるとは。正直ナメてました。大きく動いた物語の勢いを殺すことなく突っ切る姿勢。安定したクオリティの上で胡座をかくことのないその実直さに、作品への信頼感も一層高まります。

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